フォルクスワーゲンからゴルフGTI、ポロGTI、UP GTIが2018年6月9日に同時デビューします。
私は先々代の9Nポロに9年、先代のゴルフ6に7年乗っているんですが、この4月にフルモデルチェンジした新型ポロGTIにとても興味があります。
(画像はカタログからです)
何といってもサイズが大きくなって、ゴルフやポロユーザーでなければポロとゴルフの見分けはつかないと思います。ただ、6Rを知る者には随所に6Rの面影は残っていますね。
新型ポロGTIのサイズは、全長4,075mm、全幅1,750mm、全高1,440mmと、日本では3ナンバーサイズになりました。早くこのサイズが欲しかったですね。
関心はなんといってもポロGTIのエンジンですね。
1,984cc直4ターボで、最大出力は200PS(147kW)・最大トルク32.6kgm(320Nm)と大幅にアップされたんです。
先代の6RポロGTIは1,389cc 179PS 25.5kgmでしたから、まさに別格となっています。サイズが大きくなったので2リットルTSIエンジンが収まったわけですね。
ミッションは湿式多板クラッチ式6速DSGです。
(湿式は公式サイトに記載がありました。)
減速比は
1速 2.933 デフ 4.769 最終減速比 13.9874
2速 1.791 〃 4.769 〃 8.5412
3速 1.125 〃 4.769 〃 5.6361
4速 0.772 〃 4.769 〃 3.6816
5速 0.810 〃 3.444 〃 2.7896
6速 0.638 〃 3.444 〃 2.1972
これを見ると、ゴルフRなどとほぼ同じ数字ですから、1速・2速の出足はDSG特有のデ・チューンをされたゆっくりスタートですね。強力な加速は2速の後半からと考えてよさそうです。
初期のDSGは多板クラッチが熱で変形するという故障が多かったようで、2013年にリコールが行われました。それ以降だと思うのですが、DSGの1速・2速がとてもマイルドになり、低いギヤ比で半クラッチをできるだけ短時間にする仕様となったように思います。
このおかげで、DSGと一体になった小型多板クラッチの耐久性は飛躍的に伸びたはずです。このあたりはメーカーは公表していませんが、もっと情報を公開すればいいのにと思います。
私のゴルフは乾式7速DSGですが、もう6万キロを超えて不具合は1度も発生していません。なので、現行車のDSGの耐久性能は、かなりいい線まで来ていると思います。
ポロGTIの価格は344万8千円。
ゴルフハイラインが331万9千円。
悩ましい価格ですね。
2リットル200PSを味わいたい方には、あと50万円出してゴルフGTI(395万9千円)を買う選択もあります。GTIが欲しい方は、ゴルフハイラインとの比較ではなく、2リットルTSIを味わいたいわけですよね。その意味で344万8千円は良い選択肢だと思います。
下取りは一括査定という手もありますし、ディーラーさんの下取りとよく比較してみたらいかがでしょうか。
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普通に走るには、1リットル95PSのポロや、1.2リットル105PSのゴルフですいすい走れます。高速道路での追い越し加速や山道のワインディング路も小気味よく走れます。
ただ、一度でもポロブルーGT、ゴルフGTI、ゴルフRの高出力エンジンの魅力を知ってしまうと、やっぱり違うことに気づかされます。それが忘れられない場合は、GTIの選択は大いに満足させてくれることになります。
国産高級ミニバンの選択とは全く違う価値観もいいんじゃないでしょうか。GTIやRは走るのがこの上なく楽しい車です。